twitter・・・だからなの?

「どうしていままでこれが問題にならなかったのか……Twitter経由での情報流出」
http://d.hatena.ne.jp/thir/20090731/p1

最初に結論

この三項目以外のことは言ってないつもり。(残りは読み飛ばしても害はないかもww)

  • この様な問題はtwitterに特有の問題ではないし、今のところ各々の良識に頼る以外の方法はないのではないか。
  • もちろんその良識を形成し共有する努力は行われるのが好ましいとは思う。
  • なにかこの「良識の形成→共有→実践」を駆動するステキなインセンティブって無いの?僕は思いつかないんだけど。

twitterだからというより

表題に関しては答えは簡単だと思いますが。
twitterというメディアの特殊性は確かに存在すると思います。

ただ、「一個人が全世界に向けて自由に好きな内容を公開できる」という点に拠る問題であってtwitterだからという部分には「?」ですね。

「投稿しやすい仕組み」作りがダメ、というならまあポリシーの違いということになると思いますが。

配慮はいると思います

正直例示されている内容が「明らかに罵倒」とかはちょっと共感できないところですが、その辺は個人の誤差と思うことにして、ポストする人間が配慮する必要があるというのは賛成。
発信してる情報がいったい「どの範囲に向けて」なされているものなのかを、発信者は絶対にわかっている必要がありますよね。

自浄作用?

でも、twitterの自浄作用ってのはどうなんでしょ?利用者同士で注意しあうとかそういうこと?
twitterというシステム(もしくはblogなども含む、インターネットメディア)に何かを期待しているのなら、そういうものはおそらく意識的に何かを組み込まないと発生しないと思います、現状では。
自然と、こういった他人の情報をポストしなくなるインセンティブって現状では何かあります?僕には見つけられません。
法規制でもしてみますか?

何が個人情報なのか

そうすると、法規制にせよシステム規制にせよ、何がポスト可で何が不可なのかを判断する必要が出てきますよね。そういう風に強制力を持つレベルでポストさせないのなら、thirさんが想定している範囲の情報は、明らかに公開されてる情報かなり多く含んでいるように見えます。これを「禁止」するのはかなり難しいし、錦の御旗「表現の自由」とか(この言葉あまり使いたくないですけど)も含め、かなり障りがあるように思うのです。
もちろん、thirさんは「配慮」と「自浄作用」を期待しており、つまり内発的な何かがそれを行うべきとしているので、thirさんが「禁止」すべきと考えているとは思っていません。ただ、この作用を何に求めるかということになると、私は思うのです。

結論

長々書いて結論は上にある3つです、結局。
つまり「何らかの力による強制的な排除は無理」で、かといって「自重させるためのインセンティブは無い」→発信者は常識的に考えてね!……となる他ないと思うんですよね。

もちろん常識をちゃんと形成するために出来ることはあると思います。しかしつまりはネチケットみたいなもので、そのコミュニティ(twitterならfollowing/erの傾向、グループ)によっては、そんなの無視するのがフツーだぜフツー、みたいなところも存在する、ということだと思いました。